バンクーバー市、ビットコイン導入を検討!その未来は?

バンクーバー市、ビットコイン導入を検討!その未来は? 市場動向
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ビットコインが街を変える?バンクーバー市の挑戦

カナダ西海岸の都市、バンクーバーで、市の財政にビットコイン(BTC)を導入しようという動きが注目を集めています。ケン・シン市長が打ち出したこの大胆な提案は、実現すれば北米の都市としては初の試みとなり、世界に大きなインパクトを与える可能性を秘めています。

市の財産をビットコインで運用?

シン市長が市議会に提出した提案は、「財務準備金の多様化による市の購買力維持 – ビットコインフレンドリーな都市を目指して」と題されています。具体的には、税金や手数料の支払いにビットコインを受け入れたり、市の準備資産の一部をビットコインに換えることなどが検討されています。

バンクーバーの街並み

ビットコインの可能性に期待

シン市長は、ビットコイン導入のメリットとして、その価値の安定性を挙げています。ビットコインは発行上限が2,100万枚と決まっており、伝統的な通貨のように無制限に発行されることがないため、インフレ対策になると考えています。また、過去16年間のビットコインの値動きや、その分散型システムの強靭性を評価し、経済的な不確実性やインフレに対する有効なヘッジ手段になり得るとの見方を示しています。さらに、ビットコインフレンドリーな都市としてのイメージを確立することで、ブロックチェーン関連企業の誘致やイノベーションの促進にもつながると期待を寄せています。

課題は環境問題と価格変動

一方、この提案に対しては、懸念の声も上がっています。特に、ビットコインのマイニング(採掘)に伴う膨大な電力消費による環境負荷は大きな課題です。ブリティッシュコロンビア州では、電力使用量を理由に、新たな暗号資産マイニングプロジェクトに対してモラトリアム(一時停止)が敷かれている状況であり、ビットコイン導入による環境への影響は避けられません。また、ビットコインは価格変動が激しく、近年もその価格が乱高下していることから、安定的な資産運用という観点からはリスクが大きいという指摘もあります。

世界が注目する決断

シン市長は、ビットコインを「人類史上最高の Erfindung 」と呼び、金(きん)よりも優れているとまで発言するほどの支持者です。そして、ビットコインを市の戦略的資産に加えることのメリットを検討しないのは無責任だと主張しています。果たして、バンクーバー市はビットコインフレンドリーな都市へと舵を切るのでしょうか。市議会の議論の行方から目が離せません。

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