ビットコイン、10万ドルの壁を超える
仮想通貨の代表格であるビットコインの価格が、2024年12月4日、ついに10万ドル(約1503万9848円)の大台を突破しました。一時10万4611ドルまで上昇し、史上最高値を更新しました。
その後も10万ドル前後で推移しており、今後の価格動向に市場関係者の注目が集まっています。

トランプ氏「私の政策のおかげだ」
今回のビットコイン価格高騰の背景には、先日行われたアメリカ大統領選挙の結果が大きく影響しているとの見方が強いです。ドナルド・トランプ氏の勝利が、市場に安心感を与えたとされています。
実際にトランプ氏もこの快挙に反応し、「私の成長重視政策のおかげだ。ビットコイン投資家を支持する」と発言しています。
専門家「金融システムの転換点だ」
仮想通貨取引所大手Coinbaseのブライアン・アームストロングCEOは、今回の価格高騰について、「2012年に100ドル分のビットコインを購入していたら、今や約150万ドル(約2億2559万7722円)になっている計算だ」と、その驚異的な値上がりを強調しました。
また、アームストロング氏は、過去12年間のビットコインの堅調なパフォーマンスを踏まえ、「各国政府は、戦略的な準備資産としてビットコインを保有することを検討すべきだ」と提言しています。
今後の見通しは?
専門家の間では、今回の価格高騰は単なる一時的な上昇ではなく、ビットコインが金融システムにおいて根本的な転換点を迎えたことを示すものだと捉えられています。
特に、トランプ氏が公約通り、仮想通貨に対してより友好的な規制を導入すれば、ビットコインは今後も成長を続けるとの見方が優勢です。
ただし、投資リスク、規制の不確実性、ビットコインのマイニング(採掘)に伴う環境問題なども指摘されており、今後の動向には注意が必要です。
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機関投資家の参入が鍵
最近のビットコイン価格上昇の主な要因として、現物ビットコインETFの承認や機関投資家の関心の高まりが挙げられます。
10万ドルという心理的な節目を突破したことは、ビットコインが必ずしも主流になったことを意味するわけではありませんが、受け入れと投資家の関心が高まっていることを示しています。