ソラナ、開発者獲得数でトップに
2024年、ソラナは新規暗号資産（仮想通貨）開発者の獲得数でイーサリアムを上回り、暗号資産開発の世界に大きな変化をもたらしました。これは2016年以来、イーサリアム以外のエコシステムが新規開発者数で1位を獲得した初めてのケースです。
急成長を遂げるソラナ
ソラナは、2024年に新規開発者の活動量が83%増加し、新規開発者にとって魅力的なプラットフォームとして急速に成長していることを証明しました。これは、ソラナの高速かつ低コストなトランザクション処理が評価されていることを示唆しています。
アジアが開発の中心地に
ブロックチェーン開発者の地理的な分布にも変化が見られます。アジアはブロックチェーン開発者の主要な大陸となり、インドは2024年の新規暗号資産開発者の17%を占めています。それでもなお、米国は世界全体の19%を占める最大の開発者拠点としての地位を維持しています。世界的に開発者が分散しつつも、依然として米国が開発の中心地であることは注目すべき点です。
分散型取引所(DEX)やNFTで強みを発揮
ソラナは、分散型取引所（DEX）の利用においても圧倒的な強さを誇り、DEX取引の81%を占めています。また、NFTの発行活動においても、ソラナでの取引が64%を占めており、低手数料と高速処理が求められるアプリケーション分野での強みを際立たせています。これは、ソラナの技術的な優位性に加えて、NFTやDeFiといった分野におけるエコシステムの成熟度を示していると言えるでしょう。
イーサリアムの動向と今後の展望
新規開発者の獲得数ではソラナに後れをとったイーサリアムですが、依然として最大の開発者ネットワークとしての地位を維持しています。しかし、イーサリアムの月間アクティブ開発者数は2024年に17%減少しており、今後の動向が注目されます。ソラナやその他のブロックチェーンが進化を続ける中、イーサリアムが開発者を引きつけ続けるためには、スケーラビリティの向上やガス代の高騰といった課題への対応が急務と言えるでしょう。
