仏ソシエテジェネラル、パブリックブロックチェーン上で初のレポ取引完了

ソシエテジェネラル、ブロックチェーンで新たな一歩

フランスの大手金融機関ソシエテジェネラルは、2024年12月13日、パブリックブロックチェーン上で完結するレポ取引を初めて成功させました。相手方はフランス銀行（仏中央銀行）で、デジタル証券を用いたレポ取引としてはユーロシステムの中央銀行が関与する初の事例となります。

今回の取引では、ソシエテジェネラルが2020年に発行した債券を担保として、パブリックなイーサリアムブロックチェーン上に預けました。フランス銀行はこれに対し、独自のDL3Sブロックチェーンプラットフォーム上で中央銀行デジタル通貨（CBDC）を発行しました。

この取引は、銀行間資金調達業務をブロックチェーン上で直接実行できることを示す画期的な事例です。透明性、効率性、安全性が向上し、デジタル証券市場の流動性向上にもつながると期待されています。

今回の取引は、ソシエテジェネラルの子会社であるSG-FORGEを通じて実現しました。SG-FORGEは、デジタル資産の組成、発行、交換、カストディサービスなど、さまざまなデジタル資産サービスを提供する認可を受けた規制対象機関です。

今回のソシエテジェネラルとフランス銀行の取り組みは、ブロックチェーン技術が金融取引の未来をどのように形作っていくのかを示す好例と言えるでしょう。今後も、ブロックチェーン技術の進化と金融市場への応用から目が離せません。