Polygonの眠れる巨額資産
ブロックチェーンプラットフォームPolygon(ポリゴン)のPoSブリッジに、約13億ドル(約1500億円:1ドル=153.49円換算)ものステーブルコインが眠っていることをご存じでしょうか?これは、Polygon PoS ChainとEthereum間のブリッジに預けられた、DAI、USDC、USDTなどのステーブルコイン資産です。
利回り獲得とエコシステム活性化を目指す提案
この巨額資産を有効活用しようと、DeFiプロトコルを開発するAllez Labs(アレーラボ)が、Morpho(モフォ)やYearn.finance(ヤーンファイナンス)と共同で、Polygon Improvement Proposal(PIP:ポリゴン改善提案)を提出しました。
提案内容は、これらのステーブルコインをDeFi lending(レンディング:仮想通貨の貸出)で運用し、利回りを得るとともに、Polygon PoSとAggLayer(アグリゲーターレイヤー)全体の活性化を図るというものです。
具体的な運用方法とリスク管理
提案された主な運用方法は以下の通りです。
- DAIは、MakerDAO(メーカーダオ)のsUSD vaultで運用
- USDCとUSDTは、Morpho vaultで運用
リスク管理はAllez Labsが責任を持って行うとされています。現在のレンディング金利で試算すると、年間約7000万ドル(約107億円:1ドル=153.49円換算)の機会損失が発生している可能性があり、預かり資産の有効活用は喫緊の課題と言えるでしょう。
コミュニティの意見を反映し、実現を目指す
この提案は、PolygonコミュニティフォーラムとProtocol Governance Council(プロトコルガバナンス協議会)を通じて議論され、コミュニティからの意見やフィードバックを集める予定です。Polygonは、コミュニティ主導で開発が進められているプロジェクトであり、今回の提案もコミュニティの意見を反映しながら実現を目指します。もし実現すれば、Polygonエコシステム全体にとって大きなメリットとなることが期待されています。
