Polygon DAOが巨額のステーブルコイン運用計画を検討中
ブロックチェーンプラットフォームPolygon(ポリゴン)の分散型自律組織(DAO)、Polygon DAOは、保有する約13億ドル(約1,900億円
※1ドル=153.49876402357862円換算)相当のステーブルコイン運用計画を検討しています。この計画では、主にUSDC、USDT、DAIといったステーブルコイン資産を活用し、年間約7,000万ドル(約107億円)の利回りを目指します。
Morpho Labsの活用で安全かつ効率的な運用を目指す
提案では、DeFi(分散型金融)プロトコルMorpho Labs(モーフォラボ)のVault(ヴォールト:仮想通貨預かりサービス)を活用し、保守的な年間利回り7%を目標に掲げています。Morpho Labsは、安全性を重視した運用で知られており、Polygon DAOはリスクを抑えながら安定的な収益獲得を目指します。
段階的な展開とコミュニティの承認
運用は、USDC、USDT、DAIの各ステーブルコイン資産ごとに提案が作成され、Polygonコミュニティの承認を得た上で実行されます。各資産は、ERC-4626規格に対応したVaultに預けられ、それぞれ異なる戦略で運用されます。
利回りはPolygonエコシステムの成長促進に活用
創出された利回りは、Yearn.finance(ヤーンファイナンス)が管理する新たなPolygonエコシステムインセンティブプログラムに充当されます。Yearn.financeは、承認された各資産に対応するPolygon Ecosystem Vaultを作成し、Polygon PoSやAggLayer DeFiに資金を展開することで、Polygonエコシステム全体の成長を促進します。
今後の展望
この提案は現在、Polygonコミュニティ内で議論されています。今後、各資産タイプに対する正式なPolygon改善提案(PIP)が提出される予定です。この取り組みは、Polygonの保有するステーブルコイン資産を有効活用することで、Polygon PoSおよびDeFiエコシステム全体に大きな成長機会をもたらすと期待されています。