ビットコイン税逃れで実刑判決！テキサス州の投資家に禁錮2年

ビットコイン長者、税金逃れで実刑判決

テキサス州オースティン在住の初期ビットコイン投資家、フランク・リチャード・アルグレンIIIが、2017年から2019年にかけて400万ドル（約6億1399万円）を超えるビットコインの売却益に対する脱税で、禁錮2年の判決を受けました。

アルグレンは2017年10月、640BTCを売却し、約370万ドル（約5億6789万円）の利益を得ました。彼はこの資金で豪邸を購入するなど、贅沢な暮らしを送っていました。しかし、税務申告では、ビットコインの購入価格を実際よりも高く申告し、キャピタルゲインを圧縮していたのです。

アルグレンは、追跡を避けるため、仮想通貨ミキサーの使用、複数のウォレット間での資金移動、ビットコインの現金化など、巧妙な方法を用いていました。しかし、IRS（内国歳入庁）は、彼の取引を追跡し、脱税の証拠をつかみました。

今回の判決は、米国で初めて仮想通貨取引に焦点を当てた刑事訴追事例となりました。IRSは、仮想通貨取引であっても追跡可能であり、納税の義務は免れないことを明確に示しました。IRS犯罪捜査部のルーシー・タン氏は、「アルグレンの行動は、仮想通貨取引は追跡不能ではないことを示している」と述べています。

今回の判決は、仮想通貨投資家に対して、税務申告の重要性を改めて認識させるものでした。仮想通貨市場は成長を続けていますが、法規制の整備も進んでおり、税務当局は監視の目を強めています。今後、同様の事件が増加する可能性もあり、仮想通貨投資家は、適切な税務処理を行う必要があります。