リップルCLO、SEC委員を「ゲンスラー氏より危険」と痛烈批判
リップルの最高法務責任者(CLO)であるスチュアート・アルデロティ氏が、米証券取引委員会(SEC)のキャロライン・クレンショー委員を「ゲンスラー前委員長より危険」と痛烈に批判しました。これは、仮想通貨規制に対するSECの姿勢を巡り、業界内で波紋を広げています。
クレンショー委員の再任に暗雲?
クレンショー委員は現在、SEC委員への再任に向けた上院銀行委員会の公聴会に直面しています。アルデロティ氏の批判は、この公聴会に先立って行われたもので、クレンショー氏の再任に暗雲が立ち込めています。仮想通貨業界のロビー団体であるブロックチェーン協会などは、クレンショー氏の強硬な反仮想通貨姿勢を問題視し、議員に対して再任の否決を urging 強く求めています。
仮想通貨ETF承認に反対し続ける姿勢を批判
アルデロティ氏は、クレンショー氏が裁判所の判決に反対し続けていることを指摘し、「ゲンスラー氏より危険」と批判しました。具体的には、ビットコインの現物ETF(上場投資信託)の承認を巡り、裁判所がSECの措置を「恣意的かつ気まぐれ」と判断した後も、クレンショー委員は承認に反対票を投じ、「裁判所は間違っている」と主張し続けています。アルデロティ氏は、クレンショー氏の姿勢は、SECの権限を逸脱しており、法の支配を脅かすものだと非難しています。
仮想通貨業界は規制の行方に懸念
仮想通貨業界は、SECの規制の行方を懸念しています。クレンショー委員が再任されれば、SECはこれまで以上に強硬な姿勢で仮想通貨規制に臨む可能性があります。一方、クレンショー委員の再任が否決されれば、SECの姿勢が軟化する可能性もあります。仮想通貨業界は、今後のSECの動向を注視しています。
仮想通貨市場は成長を続ける
こうした規制当局との緊張関係がある一方で、仮想通貨市場は成長を続けています。ビットコインの価格は年初から130%上昇し、2024年12月5日には史上最高値となる10万3,900ドル(約1594万円)を記録しました。世界の仮想通貨市場規模は、3兆4,500億ドル(約530兆円)に達しています。仮想通貨市場は、規制当局とのせめぎ合いが続く中で、今後も成長を続けるのか、注目が集まります。
