投資界の重鎮からのアドバイス
オンライン証券大手インタラクティブブローカーズ・グループの創業者兼会長であるトーマス・ピーターフィ氏が、投資家に対し、ポートフォリオにビットコインを含めるようアドバイスを送りました。ただし、その割合は慎重に検討する必要があると警告しています。
ビットコインへの推奨投資額は?
ピーターフィ氏は、純資産のわずか2〜3%をビットコインに割り当てることを推奨しています。この割合を超えると、経済的にリスクが大きくなると強調しました。
ボラティリティとリスク
ピーターフィ氏は、ビットコインのボラティリティ(価格変動の大きさ)について懸念を表明し、ビットコインには実質的な裏付けとなる価値がなく、その価値は法定通貨と同様に、あくまで集団的な信念に基づいていると述べています。もしビットコインの価格が急落した場合、破産や金融機関への負担など、重大な金融リスクにつながる可能性があると警告しています。

分散投資の重要性
これらの懸念にもかかわらず、ピーターフィ氏は、リスクを分散し、軽減するために、誰もがポートフォリオに少しでもビットコインを持つべきだと考えています。彼の会社であるインタラクティブブローカーズは、2017年から仮想通貨取引に携わっており、この分野に対する彼のバランスの取れた見方を示しています。彼の会社では、顧客向けにビットコインなど仮想通貨への投資サービスを提供しており、自身もポートフォリオの一部にビットコインを保有しています。
他の資産との比較
ピーターフィ氏のアドバイスは、他の資産に対する彼の見解とは対照的です。彼は、ビットコインを安定した価値の保存手段としてではなく、投機的な商品と見なしています。ちなみに、著名投資家のレイ・ダリオ氏は、プライバシーと税負担の観点から、仮想通貨よりも金を選好しています。ただし、ダリオ氏もまた、ポートフォリオのごく一部を仮想通貨で保有しています。
機関投資家の動向
ピーターフィ氏の発言は、企業がインフレヘッジや伝統的な資産に代わるものとして、ビットコインを準備資産の一部として利用することに関心を高めている中で行われました。これは、ビットコインの可能性を示唆しています。
