テキサス州、ビットコイン戦略備蓄構想へ!
アメリカ、テキサス州のジョバンニ・カプリグリオネ議員は、州の財政安定化とビットコイン業界における優位性を維持するため、州がビットコインを戦略的に備蓄する「テキサス戦略ビットコイン備蓄法案」を提出しました。
法案の骨子
法案は、州の財務省内に「戦略ビットコイン準備金」という特別な基金を創設し、ビットコインを資産として保有することを目指しています。この基金は州会計監査官によって管理され、ビットコイン資産の安全な保管、管理、および報告の責任を負うことになります。また、備蓄されたビットコインは、最低5年間はコールドストレージ(オフライン環境での保管)で保管され、その期間中は譲渡、売却、変換ができません。
資金源は?
注目すべき点は、この基金への拠出は税金ではなく、住民からの任意のビットコイン寄付によって賄われるということです。また、州会計監査官は、州への手数料や税金の支払いに特定の暗号資産での支払いを受け入れることもできます。受け取った暗号資産はビットコインに変換され、準備金に預けられます。
透明性とセキュリティ
法案は、透明性を確保するため、年次報告書と2年ごとの監査をオンラインで公開することを義務付けています。これらの報告書には、保有するビットコインの総額、ドル換算額、口座の増加額、取引、セキュリティ上の脅威、5年間の保有期間後に変換可能な金額などが詳細に記載されます。
法案成立への道筋
法案は、テキサス州議会の上下両院で3分の2以上の賛成票を獲得すれば、即座に施行されます。そうでない場合は、2025年9月1日に発効し、2035年9月1日に失効します。
世界的な流れ
ビットコイン備蓄の動きは、アメリカ国内だけでなく、世界中で高まっています。ペンシルベニア州などの他の州や、ロシアやブラジルなどの国々も同様の法案を検討しています。このテキサス州の取り組みは、Satoshi Action FundやTexas Blockchain Councilなどの組織によって支持されています。
経済とイノベーションへの影響
ビットコイン備蓄は、インフレに対するヘッジとなり、テキサス州の財政の安定性を高め、ビットコインイノベーションのリーダーとしての地位を強化するものと期待されています。また、州の経済の将来に対する共同所有とコミュニティ投資を促進することも目的としています。
