イーサリアム、50万円突破も？機関投資家と供給不足が価格上昇を後押し

機関投資家の関心の高まり

イーサリアムの現物ETF（上場投資信託）への資金流入が続いており、13日間連続のプラスで、累積純流入額は20億ドル（約3,069億円）近くに達しています。特に、ブラックロックやフィデリティなど大手機関投資家によるETFの買いが、価格上昇の原動力となっています。

イーサリアムの1日の取引件数は、2023年の約500万件から650万～750万件に増加しており、ネットワーク活動の活発化を示しています。これは、イーサリアムの需要の高まりを反映していると考えられます。

イーサリアムの供給量は、2023年4月以来の高水準となる1億2,000万ETHに達しています。しかし、取引手数料によってETHが永久に流通から除外されるバーンレートは、9月以降、着実に上昇しており、デフレ圧力がかかっています。

この需給バランスの崩れが、価格上昇を後押しする可能性があります。

イーサリアムのDeFi（分散型金融）セクターも成長を続けており、イーサリアムにロックされた価値の総額（TVL）は、2022年1月以来の高水準となる770億ドル（約11兆8,483億円）に達しています。Lido、Aave、EigenLayerなどがTVLの増加に大きく貢献しています。

ポジティブな傾向がある一方で、オンチェーンオプションプロトコルのDeriveは、2024年末までにイーサリアムが5,000ドルに達する確率は10％未満と推定しており、不確実性も残っています。しかし、機関投資家や個人投資家の関心の高まりから、市場心理は全体的に楽観的です。

これらの要因を総合的に考えると、イーサリアムは大幅な価格上昇の可能性を秘めており、現在の傾向が続けば、5,000ドルの大台に乗せることも期待されます。