イーサリアム、再び4000ドル台へ! 5000ドル到達は?
仮想通貨イーサリアム(ETH)が再び上昇気流に乗っています。2024年3月以来初めて4000ドルの壁を突破し、仮想通貨市場全体を活気づけています。機関投資家の関心の高まりや大型投資家(クジラ)の活発な動きなど、強気な材料が目白押しの中、イーサリアムは年末までに5000ドルに到達するのでしょうか?
機関投資家の流入が加速、供給不足の兆候も?
最近のレポートによると、イーサリアムの現物ETF(上場投資信託)には10億ドルを超える資金が流入しており、機関投資家の関心の高さが伺えます。1日あたりの流入額は最大で3億500万ドルに達しており、市場では、販売可能なコインの減少による「供給不足」の兆候ではないかと注目されています。
クジラも活発化、価格上昇を後押し
イーサリアムの価格上昇を支えているのは、機関投資家だけではありません。大型投資家、いわゆる「クジラ」の取引量は171億5000万ドルを超え、300%以上の増加を見せています。クジラの活発な取引は、最近の価格変動の主要な要因の一つと見られています。

専門家の見方は楽観論と慎重論に
一部のアナリストやトレーダーは、イーサリアムの価格上昇が今後も続くと予想しています。仮想通貨アナリストのPentoshi氏は、構造的な変化とETFへの継続的な資金流入が、イーサリアムを過去最高値を更新する可能性があると指摘しています。目標価格は4,540ドル、あるいは過去最高値の更新です。
一方で、デリバティブ取引プラットフォームDeriveのSean Dawson氏のように、慎重な見方をする専門家もいます。Dawson氏は、イーサリアムのオプション取引における市場センチメントは中立的であると指摘し、楽観論に警鐘を鳴らしています。
5000ドル到達は容易ではない?鍵を握るサポートレベル
オンチェーンオプション取引プロトコルDeriveの分析によると、イーサリアムが2024年末までに5000ドルに到達する確率は10%未満と推定されています。この確率は、ピーク時の16%から8%程度まで低下しており、5000ドル到達は容易ではないことを示唆しています。
テクニカル分析では、イーサリアムの重要なサポートレベルは3,560ドル付近に位置しています。このレベルを維持できれば、4,540ドル、あるいはそれ以上への反発の可能性も残されています。もしサポートレベルを割り込んでしまうと、下落トレンドに転じる可能性もあり、今後の動向に注目が必要です。
まとめ
機関投資家の関心やクジラの活発な取引など、イーサリアムには強気な材料が多く見られます。しかし、短期的には5000ドル到達は容易ではなく、専門家の間でも見方が分かれています。今後の価格動向を左右する可能性のある、主要なサポートレベルや市場センチメントの推移を注意深く見守ることが重要です。