Nvidia、集団訴訟の危機再び
アメリカの半導体大手Nvidia(エヌビディア)は、仮想通貨関連の集団訴訟問題で新たな展開を迎えています。2018年にスウェーデンの投資会社がNvidiaを相手取り起こした訴訟で、アメリカ最高裁判所はNvidia側の却下申し立てを退け、訴訟を継続させる判断を下しました。

訴訟の焦点は「情報開示不足」
訴状によると、Nvidiaは過去に仮想通貨マイニング用のチップ販売に大きく依存していたにも関わらず、その事実を投資家に対して適切に開示していなかったとされています。その後、仮想通貨市場の低迷に伴いNvidiaの株価は28%も下落しており、これが投資家への損害につながったと原告側は主張しています。
Nvidia側の主張は認められず
Nvidia側は、この訴訟が1995年に成立した民事証券訴訟改革法(Private Securities Litigation Reform Act)の要件を満たしていないとして、訴訟の却下を求めていました。しかし、最高裁はNvidia側の主張を認めず、訴訟を継続させる判断を下しました。この決定により、Nvidiaは今後、集団訴訟という大きなリスクを抱えながら事業を展開していくことになります。
業績好調も、不安要素払拭ならず
Nvidiaは近年、ゲーム用グラフィックボードなどの販売が好調で、2023年の株価は180%も上昇しています。しかし、今回の集団訴訟問題や中国当局による独占禁止法違反の疑いなど、不安要素も残されています。今後のNvidiaの動向に注目が集まります。
今後の展開は?
今回の最高裁の判断は、Nvidiaにとって大きな痛手となりました。今後、訴訟が長期化する可能性もあり、Nvidiaの経営に影響を与える可能性も否定できません。今後の展開次第では、Nvidiaの企業価値や株価にも影響が出る可能性があります。投資家は、今後のNvidiaの動向を注視していく必要があるでしょう。