潜む危険! Telegramで暗躍する仮想通貨詐欺の手口と対策

潜む危険! Telegramで暗躍する仮想通貨詐欺の手口と対策 テクノロジー
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Telegramユーザー必見! 暗躍する仮想通貨詐欺の実態

近年、セキュリティの高さから人気を集めるメッセージアプリ「Telegram(テレグラム)」。しかし、その利便性を利用した仮想通貨詐欺が後を絶ちません。今回は、Telegramで横行する詐欺の手口と、安全を確保するための対策をまとめました。

手口1: マルウェア感染による情報搾取

仮想通貨を狙ったマルウェア(悪意のあるソフトウェア)は、Telegramを介して拡散されるケースが増加しています。例えば、正規のアプリに見せかけた偽のTelegramアプリや、人気ゲームのチートツールなどを装って拡散され、ユーザーが気付かぬうちにデバイスにインストールされてしまうのです。

インストールされたマルウェアは、バックグラウンドで稼働し、クリップボードのデータ(コピー&ペーストした情報)を監視したり、スクリーンショットを密かに撮影したりして、仮想通貨ウォレットのアドレスやパスワードなどの重要な情報を盗み取ります。また、キーボード入力の内容を記録してログイン情報を盗み出す「キーロガー」と呼ばれる機能を持つマルウェアも存在します。

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手口2: 巧妙化するフィッシング詐欺

フィッシング詐欺とは、本物そっくりの偽のウェブサイトやメッセージでユーザーを騙し、個人情報や仮想通貨を盗み取る詐欺です。Telegram上では、実在する企業やサービスを装ったアカウントやボットが、偽のキャンペーン情報やサポート窓口を名乗ってユーザーに接触し、IDやパスワード、クレジットカード情報などを盗み取ろうとします。

怪しいメッセージに注意!フィッシングのイメージ

手口3: エアリドロップ詐欺

エアドロップとは、企業が自社の仮想通貨を無料で配布するプロモーションのことです。Telegram上では、このエアドロップを悪用した詐欺が横行しています。詐欺師は、実在する企業やプロジェクトを装い、偽のエアドロップキャンペーンを告知します。そして、参加を希望するユーザーに、個人情報や仮想通貨ウォレットのアドレス、場合によっては少額の手数料などを要求します。しかし、実際には仮想通貨は配布されず、提供した情報が悪用されたり、手数料を騙し取られたりする被害が発生しています。

安全対策: 詐欺から身を守るために

Telegramで安全に活動するためには、以下の点に注意しましょう。

1. 不審なリンクはクリックしない

身に覚えのないメッセージに記載されたURLや、短縮URLはクリックしないようにしましょう。URLをマウスオーバーして、リンク先のアドレスを確認することも有効です。また、公式アプリストア以外からのアプリのダウンロードは避けましょう。

2. 個人情報を安易に提供しない

Telegram上で、個人情報や仮想通貨ウォレットのアドレス、パスワードなどを要求された場合は、安易に提供しないようにしましょう。特に、見知らぬ相手からの要求には注意が必要です。公式アカウントや信頼できるサービスからの要求であっても、送信元のアドレスやウェブサイトのURLなどを確認し、本当に正規のものであるかを確認することが重要です。

3. セキュリティソフトを導入する

デバイスにセキュリティソフトを導入し、常に最新の状態に保ちましょう。セキュリティソフトは、マルウェアの検出やフィッシングサイトへのアクセスをブロックするなど、さまざまな脅威からデバイスを保護します。

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4. 情報の確認を徹底する

エアドロップや投資案件など、魅力的な情報を見つけた場合は、公式ウェブサイトや信頼できる情報源で内容を必ず確認しましょう。安易に飛びつかず、冷静に判断することが大切です。怪しい情報を見つけた場合は、他のユーザーに注意喚起することも有効です。

Telegramは便利なツールですが、その一方で詐欺の温床となっているのも事実です。安全対策を講じ、リスクを理解した上で利用することが大切です。

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