牧師が暗号資産でポンジスキーム、5.9億円集めCFTCに摘発
2024年12月10日、ワシントン州の牧師が、教会の信者を含む1500人以上から約5.9億円を集めた暗号資産(仮想通貨)詐欺で、米商品先物取引委員会(CFTC)に摘発されました。
巧妙な手口で信者を欺く
フランシエ・オバンド・ピニーリョ容疑者は、ソラノフィ、ソラノ・パートナーズ、ソラノ・キャピタル・インベストメンツといった複数の会社名を使い分け、自分が牧師を務める教会の信者を含む人々に対して、月利34.9%を保証する「リスクのない」投資話を持ちかけていました。しかし、CFTCの調査によると、実際にはそのような投資プラットフォームは存在せず、ピニーリョ容疑者は集めた資金をすべて自分の懐に入れていたとされています。
摘発の内容
CFTCは、ピニーリョ容疑者に対して、以下の内容で法的措置を取りました。
- 被害者への損害賠償
- 不正に得た利益の返還
- 民事制裁金
- 取引の禁止
- 商品取引法およびCFTC規則のさらなる違反に対する恒久的差し止め
信頼を逆手に取った悪質な犯罪
今回の事件は、牧師という立場を利用して、信者を含む多くの人々から巨額の資金をだまし取ったという点で、非常に悪質です。CFTCは、今後も同様の詐欺事件に対して、厳正に対処していく構えを示しています。

CFTC Charges New York Man in Multi-Million Dollar Digital Asset Ponzi Scheme Involving Bitcoin and Ether | CFTC