MicroBT、次世代マイニングマシンM6XS++シリーズを発表
ビットコインマイニング大手企業MicroBTは、アブダビで開催されたBitcoin MENA 2024にて、最新鋭のビットコインマイニングマシン「WhatsMiner M6XS++」シリーズを発表しました。このシリーズは、空冷式のM60S++、水冷式のM63S++、そして液浸冷却式のM66S++という3つのモデルで構成されています。
驚異の電力効率15.5 J/THを実現
M6XS++シリーズの最大の特徴は、その驚異的な電力効率の高さです。全てのモデルにおいて15.5 J/THという電力効率を実現しており、これは従来のモデルと比較して大幅な改善と言えます。ハッシュレートは冷却方式によって異なり、例えば、M60S++は1時間の実働評価において、15.57 J/THの電力効率で218 TH/sのハッシュレートを安定して達成しました。
液浸冷却で更なる性能向上
MicroBTは、Rosseauの液浸冷却システムと組み合わせることで、WhatsMiner M66Sの性能が大幅に向上することも明らかにしました。このシステムにより、M66Sは周囲温度が高い環境でも、1台あたり8500W以上の電力を消費しながら、400〜425 TH/sのハッシュレートで継続的に動作することが可能になります。この結果は、高度な冷却技術の導入が、マイニングマシンの効率とハッシュレートの向上に大きく貢献することを示唆しています。
競争激化するマイニング市場
今回の新製品発表は、ビットコインの半減期を経て、より効率的なマイニング機器の需要が高まる中、MicroBTが競争力を維持するための取り組みの一環として行われました。M6XS++シリーズは、BitmainのS21 Proなど、他の高効率マイニングマシンとの差を縮めることを目指しています。MicroBTは、今後も革新的な技術開発を通じて、ビットコインマイニング業界をリードしていく構えです。
