デジタルルピー時代到来?インドの挑戦

デジタルルピー時代到来?インドの挑戦 市場動向
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デジタルルピーとは?

インド準備銀行(RBI)は、2022年11月からデジタルルピー(e₹)の試験運用を開始しました。デジタルルピーは、紙幣と同じ価値を持つデジタル通貨で、スマートフォンや専用カードを使って支払いができます。

試験運用の現状

試験運用は、いくつかの都市で限定された銀行と商店が参加して行われています。2023年2月時点では、5都市で、招待された商人や顧客が参加するクローズドユーザーグループ内で試験運用が行われています。RBIは、今後、参加都市や銀行を拡大していく予定です。

Reserve Bank of India
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デジタルルピーのメリット

デジタルルピーには、以下のようなメリットがあります。

  • 現金の取り扱いコスト削減
  • 金融包摂(金融サービスへのアクセスの拡大)
  • 決済システムの効率化と革新

特に、銀行口座を持たない人々でもスマートフォンがあればデジタルルピーを利用できるため、金融包摂の推進に大きく貢献すると期待されています。

スマートフォンでデジタルルピーを使う人々のイメージ

今後の展望

RBIは、デジタルルピーの発行により、インド経済のデジタル化を加速させたい考えです。将来的には、税金の支払い、給与の受け取りなど、さまざまな場面での利用が想定されています。また、海外送金の手数料削減やスピードアップにもつながると期待されています。世界各国でデジタル通貨の開発が進む中、インドのデジタルルピーは、今後の金融システムに大きな影響を与える可能性を秘めています。

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課題とリスク

デジタルルピーの普及には、いくつかの課題も残されています。例えば、サイバーセキュリティ対策の強化、デジタルデバイド(情報通信技術の格差)の解消などが挙げられます。RBIは、これらの課題に適切に対処していく必要があるでしょう。

デジタル化が進む未来都市のイメージ

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