仮想通貨業界にIPOの波到来か
2025年は、仮想通貨業界にとってIPO(新規株式公開)元年となるかもしれません。仮想通貨取引所大手のクラーケンやステーブルコイン発行者のサークルなど、複数の企業が上場に向けて動き出しています。
クラーケン、2025年のIPO目指し資金調達
世界最大級の仮想通貨取引所クラーケンは、2025年のIPOを目指し、2024年末までに1億ドル(約151億円)以上の資金調達を計画しています。

Kraken looking to raise 0 million in preparation for 2025 IPO
Kraken could raise 0 million through a funding round, Bloomberg reported on June 6.
今回の資金調達は、IPOに向けた体制強化、コンプライアンス強化、そして上場審査基準への対応を目的としています。また、IPO準備を支援するため、有名企業の幹部を役員に加えることも検討しています。
サークルも上場計画中
ステーブルコイン「USDC」の発行で知られるサークルも、IPOを計画しています。具体的な時期や方法については明らかにされていませんが、仮想通貨業界からの注目を集めています。
ビットワイズは2025年を「仮想通貨IPO元年」と予測
仮想通貨投資会社ビットワイズ・インベストメントは、2025年を「仮想通貨IPO元年」と予測しています。米国では、少なくとも5社の仮想通貨ユニコーン企業が上場すると見込んでいます。
規制当局との関係は?
一方、クラーケンは現在、米証券取引委員会(SEC)から未登録証券の運営など複数の問題で提訴されています。この訴訟の行方は、今後のIPO計画にも影響を与える可能性があります。
仮想通貨業界では、IPOによる資金調達で事業を拡大し、さらなる成長を遂げようとする動きが加速しています。2025年は、仮想通貨業界が新たなステージへと進む重要な一年となるかもしれません。