仮想通貨業界、SECクレンショー委員の再任に反対
アメリカの証券取引委員会(SEC)委員、キャロライン・クレンショー氏の再任の可能性に対し、仮想通貨業界から強い反発が起こっています。クレンショー氏はこれまで、ビットコインETFの承認に反対するなど、仮想通貨に対して厳しい姿勢を見せてきました。
業界の反応と批判
CoinbaseのCOOであるエミリー・チョイ氏は、クレンショー氏を「反仮想通貨」と批判し、仮想通貨業界全体からも、クレンショー氏の再任は民主党上院銀行委員会のシェロッド・ブラウン委員長が推し進めている「贈り物」であると、懸念の声が上がっています。仮想通貨業界は、クレンショー氏の再任が実現すれば、仮想通貨市場の成長を阻害するような規制が強化されることを恐れています。
対照的なアトキンス氏の指名
一方、ドナルド・トランプ前大統領がSEC委員に指名したポール・アトキンス氏は、仮想通貨に対して好意的な姿勢で知られており、業界からは歓迎されています。アトキンス氏の指名は、クレンショー氏やゲーリー・ゲンスラーSEC委員長とは対照的に、仮想通貨業界にとって追い風となる可能性があります。
規制の行方と業界の取り組み
今回のクレンショー氏の再任問題とアトキンス氏の指名は、仮想通貨業界と規制当局との間の緊張関係を浮き彫りにしています。仮想通貨業界は、政治献金やロビー活動などを通じて、自分たちに有利な規制を求めていくと予想されます。クレンショー氏の再任については、12月11日に上院銀行委員会で審議が行われる予定で、今後のアメリカの仮想通貨規制の行方を占う上で重要な意味を持つことになります。

Crypto industry frustrated over possibility of SEC commissioner Caroline Crenshaw’s renomination
Coinbase COO Emilie Choi called Caroline Crenshaw, one of two SEC commissioners to oppose Bitcoin ETFs, 'anti-crypto.'