ロシア、ビットコイン戦略備蓄構想へ！

ロシア、ビットコイン備蓄構想へ

2024年12月9日、ロシア下院議員アントン・トカチョフ氏（「新民党」所属）が、ロシア政府に対し、ビットコインの戦略的備蓄を創設するよう提案しました。これは、従来の外貨準備高と同様に、ビットコインを国家備蓄とすることで、地政学的リスクや制裁、為替変動の影響を回避することを目的としています。

今回の提案は、国際的な制裁やインフレの影響で、従来の外貨準備高の価値が毀損するリスクが高まっていることを背景としています。特に、ロシアは国際的な決済システムへのアクセスが制限されているため、ビットコインのような暗号資産（仮想通貨）は、国際貿易を行う上で重要なツールと見なされています。

2024年12月にビットコイン価格が10万ドルを突破したことも、今回の提案を後押ししています。ビットコインは、価値の保存手段としてだけでなく、投資対象としての魅力も増しており、そのポテンシャルに注目が集まっています。

ロシア中央銀行も、国境を越えた暗号資産決済の実験を開始する準備を進めており、今回の提案と足並みを揃える動きを見せています。

この提案が実現すれば、ロシアは世界で初めてビットコインを国家戦略物資として認める国となり、国際社会に大きな衝撃を与える可能性があります。また、他の制裁国も、ロシアに追随して暗号資産の備蓄を検討する可能性もあり、今後の動向が注目されます。