イーサリアム研究者がSolanaへ電撃移籍
イーサリアム（Ethereum）の著名な研究者として知られるMax Resnick氏が、Solanaの開発会社Anzaに電撃移籍しました。Resnick氏は、イーサリアムの共同創設者であるJoseph Lubin氏が設立したConsensysで研究者として活躍していましたが、2024年12月9日に自身のXアカウントでAnzaへの移籍を発表しました。
Solanaの自由な社風に共感
Resnick氏は、移籍の理由として、Solanaの開発体制がEthereumよりも自由で、型破りなアイデアを歓迎する雰囲気があると語っています。彼は、Ethereumの開発文化を「政治的なしがらみが多い」と批判し、開発者が自身の意見を通すためには、中核開発コミュニティ内で政治的な力関係を考慮しなければならない状況があると指摘しました。
Anzaでは手数料体系とコンセンサスに注力
Resnick氏は、Anzaでの最初の100日間で、Solanaの基幹技術である手数料体系とコンセンサスアルゴリズムについて集中的に学び、Solanaの仕組みを深く理解することに注力する予定です。また、彼はSolanaに対して「Moonshot（野心的な計画）」と呼ぶ構想を持っています。それは、Solanaのネットワークに複数のリーダーを導入することで、単一のリーダーが持つ経済的な力を分散させ、プロトコル全体の経済効率を高めるというものです。
Ethereumのスケーラビリティ問題に異論
Resnick氏は、Ethereumのスケーラビリティ問題についても、独自の意見を持っていました。彼は、Ethereumがレイヤー2ソリューションに過度に依存するのではなく、ベースレイヤー（L1）のスケーリングに注力すべきだと主張していました。また、Resnick氏はJon Charbonneau氏と共に、ホームステーカー(自宅でステーキングを行う人)を支援し、Ethereumネットワーク全体のスケーラビリティと検閲耐性を向上させるために、L1の改善を訴えていました。
今後の動向に注目
Resnick氏のAnzaへの移籍は、ブロックチェーン業界に大きな衝撃を与えました。彼がSolanaでどのような成果を上げるのか、今後の動向に注目が集まっています。
