人気インフルエンサーが仕掛けるミームコインブーム
近年、インターネット上で生まれたミーム(ネタ画像や動画)をテーマにした「ミームコイン」が、投資家たちの間で注目を集めています。手軽な投資先として人気を集める一方で、その信頼性や安全性については疑問視する声も少なくありません。
「Hawk Tuah ガール」とは?
今回話題となっているのは、「Hawk Tuah ガール」として知られるインフルエンサー、ヘイリー・ウェルチ氏が立ち上げたミームコイン「$HAWK」です。彼女は、人気コメディアンであるハウィー・マンデルの義理の娘としても知られています。

$HAWKコイン、華々しいデビューと衝撃の暴落
$HAWKは、2024年12月4日にSolanaブロックチェーン上でローンチされ、多くの投資家の期待を集めていました。発売当初は、時価総額が5億ドル(約750億円)に達するなど、華々しいデビューを飾りました。しかし、その直後から価格が暴落。わずか数時間のうちに88%から95%もの価値を失い、時価総額は2,500万ドルから6,000万ドル(約37億円から90億円)にまで落ち込みました。
投資家から批判の声、インフルエンサーは疑惑を否定
この暴落を受け、一部の投資家からは、開発チームによる価格操作や「ラグプル」(開発者が投資家を欺き、多額の利益を得て逃げる行為)を疑う声が上がっています。彼らは、インサイダー情報を持つ人物が大規模な売却を行った可能性を指摘しています。
一方、ウェルチ氏と開発チームは、これらの疑惑を否定しています。彼らは、自分たちもトークンを売却しておらず、価格操作には一切関与していないと主張しています。また、暴落の原因については、ボットによる自動売買の影響を指摘し、その対策を講じたと説明しています。しかし、投資家たちの不信感は払拭されておらず、$HAWKコインの先行きは不透明な状況が続いています。
インフルエンサーの責任、問われるモラル
今回の$HAWKコインの暴落は、インフルエンサーがプロモーションするミームコインへの投資リスクを改めて浮き彫りにしました。投資家は、熱狂的なムードに流されず、冷静な判断に基づいて投資を行う必要があります。また、インフルエンサー側も、その影響力の大きさを自覚し、責任ある行動が求められます。