ブラジルで何が起きている?
南米の大国ブラジルの中央銀行が、仮想通貨規制に向けた動きを加速させています。
中でも注目されているのが、
ステーブルコイン
(米ドルなどの法定通貨に価値を連動させた仮想通貨)の出金に関する規制案です。
自己管理ウォレットへの出金を禁止?
この規制案の中核となるのが、
仮想通貨取引所から自己管理ウォレットへのステーブルコインの出金を禁止する
というものです。
自己管理ウォレットとは、ユーザー自身が秘密鍵を管理するタイプのウォレットのこと。
この規制によって、ブラジル中銀は国際的な取引をより厳格に管理し、マネーロンダリングや脱税などの違法行為を抑制することを目指していると考えられています。
規制の背景にあるものとは?
ブラジル中銀は、今回の規制案は既存の外貨取引に関する規制と整合性をとり、国際的な資本移動の健全性を守るためであるとしています。
ブラジルは近年、仮想通貨の利用が急速に拡大しており、その取引を適切に管理する必要性が高まっています。
また、ステーブルコインは法定通貨と同様に扱われる可能性があるため、既存の金融システムへの影響も懸念されています。
ユーザーへの影響は?
この規制案が施行されれば、ブラジルの仮想通貨ユーザーは、ステーブルコインの利用や保管に関して、これまで以上に厳しい制限を受けることになります。
特に、自己管理ウォレットを好んで利用するユーザーにとっては、大きな影響が出ることが予想されます。
仮想通貨取引所を利用する際の手数料や手続きなども、より複雑になる可能性があります。
- 仮想通貨取引所への登録義務
- 本人確認の強化
- 取引情報の中央銀行への報告
などが考えられています。
今後の動向に注目
この規制案は、2025年2月28日までパブリックコメントの受付期間が設けられており、その後、最終的な決定が下される予定です。
ブラジル中銀の動きは、他の国々における仮想通貨規制にも影響を与える可能性があり、今後の動向に注目が集まります。

Brazil Considers Banning Stablecoin Withdrawals to Self-Custodial Wallets | PYMNTS.com
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