ビットコインに謝罪?
イギリスの金融情報メディアFinancial Timesが運営するブログ「Alphaville」が、これまでビットコインに対して批判的な立場を取ってきたことに対し、読者へ異例の「謝罪」をしました。一体どういうことなのでしょうか?
長年の批判的な立場
Alphavilleは、2011年6月から一貫してビットコインを批判してきました。彼らはビットコインを「ゼロサムゲーム(限られたパイを奪い合うゲーム)」と呼び、その実用性には限界があり、価格も intrinsic value(内在価値)よりも誇大広告を反映したものだと主張していました。
※画像はイメージです。
謝罪の真意
しかし、ビットコインが10万円を超えたことを受け、Alphavilleは、これまでの批判的な報道が読者の投資判断に影響を与えていた可能性を認めました。謝罪は、あくまでも軽いジョークの範囲でしたが、Alphavilleの過去の記事を読んだ読者が、ビットコインへの投資を控えていたかもしれないという点は認めました。
変わらぬ批判的姿勢
謝罪にもかかわらず、Alphavilleは、ビットコインに対する批判的な分析は今後も続けると明言しています。ブログでは、ビットコインはプロトコルとしては「賢い」ものの、交換手段としては非効率であり、価値の保存手段としても問題があると繰り返し主張しています。彼らは、ビットコインの価格を、その実用性とはかけ離れた「恣意的な誇大広告ゲージ」と表現しています。
従来の金融システムへの皮肉?
今回の謝罪劇は、Alphavilleがこれまでの見方を完全に撤回したというよりも、むしろ皮肉を込めたものであると解釈する方が適切でしょう。Alphavilleは謝罪の中で、同ブログが伝統的な金融システムを支持しているわけではないことを強調しています。

まとめ
今回のAlphavilleの「謝罪」は、ビットコインに対する見方がさまざまであることを改めて示すものでした。ビットコインは今後も価格変動を繰り返しながら、その未来が議論されていくことになるでしょう。