なりすましUber運転手、仮想通貨3000万円相当を盗難

なりすましUber運転手、仮想通貨3000万円相当を盗難 市場動向
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高級ホテルで待ち伏せ!なりすましUber運転手の巧妙な手口

アリゾナ州スコッツデールで、Uber運転手を装って乗客から多額の仮想通貨を盗んだ男が逮捕されました。被害総額は30万ドル(約4600万円)に上るとみられています。

逮捕されたのは、ヌル후세인 후세인容疑者(40)。警察によると、후세인容疑者はスコッツデールにある高級ホテル「Wホテル」などで、Uberを待っている客に近づき、名前を呼んで自分の車に乗車するように仕向けていました。車内では、スマートフォンを壊したと嘘をついたり、Uberアプリの操作を手伝うと持ちかけたりして、乗客からスマートフォンを預かり、その隙に仮想通貨ウォレット「Coinbase」にアクセスして、自身の口座に仮想通貨を送金していました。一部の資金は、追跡を困難にするためにコールドウォレット(オフラインで管理するウォレット)に送金されていたということです。

Uber運転手を装った泥棒

「落ち着いて」脅迫も…被害に気づいた乗客には…?

事件は2024年3月と10月に発生しました。ある被害者は、후세인容疑者の不審な行動に気づき、スマートフォンを返却するよう要求しました。しかし、후세인容疑者は「何か悪いことが起こるぞ」「落ち着け」と脅迫。被害者は車内のセンターコンソールに銃のようなものを見たと証言していますが、銃の所持については確認されていません。

逮捕後の捜査状況は? 日本円にして約4600万円相当の被害額に

후세인容疑者は、窃盗、詐欺、マネーロンダリングなど複数の罪で起訴され、現在マリコパ郡刑務所に勾留されています。保釈金は20万ドル(約3000万円)に設定されていますが、保釈された場合でも、電子監視装置の装着が義務付けられ、インターネットの使用や海外渡航が禁止されます。これは、証拠隠滅やエチオピアへの逃亡の可能性を考慮した措置です。후세인容疑者はエチオピアに頻繁に渡航していたことがわかっています。

仮想通貨盗難の容疑者

巧妙化する犯罪から身を守るために…私たちができること

今回の事件は、スコッツデール警察とアメリカ合衆国シークレットサービスの合同捜査によって逮捕に至りました。捜査当局は、他にも被害者がいる可能性があるとみて、捜査を続けています。

Uberなどの配車サービスを利用する際には、乗車前に運転手の顔写真や車種などを確認し、不審な点があれば乗車しないようにすることが大切です。また、スマートフォンを安易に他人に渡さない、パスワードなどの重要な情報は厳重に管理するなど、自衛策を徹底しましょう。

Fraudulent Uber driver stole thousands in cryptocurrency from unsuspecting riders
The 40-year-old suspect faces multiple felony charges in Arizona
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